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白書歯科医療
今日から4連休。
レジャーの予定はなし。
しいて上げれば、実家に兄弟で集まって夕食食べることぐらいです。
2日前に初診の腫れのひどい患者さんのフォローを診てから、4時間かかって原稿書いていました。
歯科医院経営に関しての役を歯科医師会で拝命しているもんで、写真の「歯科医療白書」を愛読しております。
この本を読めば、現在の歯科医院経営の実態がよくわかります。
本日の原稿の内容の一部を紹介します。
2000~2006年度までの期間について、歯科1日当たり医療費の増減率と改定率を比較すると、この間に4回の改定が行われたが、改定年度の医療費増加率が改定率を上回ったのは2002年度のみである。もっともこの年度は改定率がマイナス1.2%で医療費増加率がマイナス0.6%、改定で予測された下落率よりも医療費の下落率が小さかったにすぎない。
 改定年度で観察すると(医療費増加率≻改定率)の白星が1回、(医療費増加率≺改定率)の黒星が3回という1勝3敗の星取り勘定となる。
マイナス改定率の2倍も医療費下落
 2002年以降の改定では、財政構造改革の旗印のもとに「福祉国家」の見直しが時代潮流となり、医療費が最大のターゲットになる。医療費適正化の大義名分のもとに、「医療費封じこみ」が行われる医療費の効率化の十分な論議もなく、医療費のサイズのみの切り下げがまず優先された。
 2002年の1.3%、2006年の1.5%の2回のマイナス改定がその象徴であるが、医療費データの動向は、さらに歯科関係者に衝撃を与える。2000年度を基準年次として2006年度までの動向をみると、この間に4回の改定が行われ改定累積率はマイナス0.24%である。これに対し、医療費増加率はマイナス3.5%で、差異の累積率はマイナス3.3%を記録する。医療費の下落は、改定率の14.6倍もの大きさに達している。
 以上は統計的なデータだが、2000~2006年度の期間においては、プラス改定とマイナス改定が混在し、統計データのブレが懸念される。そこでマイナス、ゼロ改定の2002~2006年度に観察期間を変更して分析を行うと、改定累積値マイナス2.7%、医療費増加率マイナス5.4%で、差異の累積値はマイナス2.7%となる。この期間の計測では、医療費の下落率は改定率の2倍となる。極言すると改定率の2倍の医療費が暴落したことになる。
 歯科医療経済のデフレ基調のなかで医療費が弱含みに推移している局面に、マイナス改定がテコの役割を果たし、医療費はさらに下落するという構図である。慢性的な需要不足に悩んでいる歯科医療機関にとっては、安定した医療価格水準が生命線である。歯科関係者も価格の動向には敏感であり「マイナス改定率よりも大きく医療費が下落している」という政府批判は当たっていることになる。
差異調整の改定システムを
 マイナス改定は医業収入の減少を通じ、歯科医師の所得を減額させる機能を持っている。所得税などの増税の時には、人々の可処分所得が増税率分だけ減少する。歯科医師にとってはマイナス改定は、別の面からみると増税に等しい経済効果を発揮する。増税の場合に公表された増税率の2倍も税金が増えたりすれば、間違いなく「納税者の反乱」が生じる。
 歯科医院経営がますます不安定にとなっている状況の中では、医療費増減率と改定率の差異にもっと強い関心が向けられてもよい。

わかりやすく要約すると、ここ数回、診療報酬のマイナス改定が行われたが、実際の歯科医療費は改定率よりももっともっとひどく落ち込んでいる。医療の価格というのは保険診療に関しては国が決めているのですが、これって国が歯科医師にうそをついたことになるんじゃない。という感じの内容です。
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2010.05.02 | 日記 | トラックバック(0) | コメント(0) |












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